色素物質であるアスタキサンチンは、β-カロテンなどと同じカロテノイドの1種です。優れた抗酸化作用を持ち、紫外線や脂質過酸化反応から生体を防御する因子として働いています。また、アスタキサンチンは、光障害から目を保護すると言われています。
タンパク質と結合したアスタキサンチンは黒っぽい色をしていますが、加熱によりタンパク質分子が変性してアスタキサンチンが遊離すると、本来の赤橙色になります。
もっとも代表的なアスタキサンチンの効果は優れた抗酸化作用です。
抗酸化力が高いことはもちろん、アスタキサンチンは脳や目にある関門を通過して、酸化による脳の機能低下や、目の障害を防ぐ特殊な働きがあります。
アスタキサンインの抗酸化効果は、肌の老化(酸化)に対しても非常に有効です。
また、LDLコレステロールや血管壁の酸化も防ぎますので、血液をサラサラにして、内側からも美肌をサポートします
アスタキサンチンが体内にしっかりあると運動のエネルギー源として、糖より脂肪が優先的に利用されると言われており、ダイエット効果にも期待されています。
また、この作用から糖尿病の緩和にも期待されています。
アスタキサンチンは、海由来の赤橙色の色素であり、ヘマトコッカス(藻類)によって生産される他に、サケ、キンキ、エビ、カニなどの食品に多く含まれています。
生の状態では魚肉が赤いマグロやカツオなどは、加熱することで白くなりますが、これは色を生み出しているのがアスタキサンチンではなく、ミオグロビンという別の色素によるものだからです。
1日の摂取量としての定めは特にありませんが、副作用の報告もありません。
しかし、構造的に類似するカロテノイド類において、網膜の結晶化と視力の減退が1例みられたのでようなので、アスタキサンチン摂取中に視覚の変化がみられた場合には、直ちに中止するように言われています。
【アスタキサンチンの効果】やサプリメントの選び方。
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