効果や食品を解説(クロム)。

元素記号(Cr)で、18世紀にシベリアで発見された元素です。
通常、3価クロム、6価クロムの状態で存在しますが、自然界に存在するクロムはほとんどが3価クロムで毒性が低く、過剰症の心配はないとされています。

クロムの効果を解説。

もっとも、代表的な働きは、インスリンの働きを助け血糖値を正常に保つことです。
クロムには、血液中のブドウ糖を取り込むための「インスリン」作用を増強させる働きがありますので、糖尿病の予防・改善効果にとても注目されています。

脂質の代謝を助け、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常に保つ働きがありますので高脂血症や動脈硬化などの生活習慣病予防に期待されています。

血液中の糖分を取り込んで熱に代える作用がありますので、ダイエットに効果があると言われています。
また、交感神経終末や副腎髄質に働きかけて、ノルアドレナリンやアドレナリンを刺激し、エネルギー消費を促進しますので、クロムを摂取して運動することで、同じ運動量でも消費カロリーが多くなることが知られています。

上手に摂取するために。

糖質の代謝に関係するビタミンB1や、脂質の代謝に関係するビタミンB2などといっしょに摂取することで、より生活習慣病予防に期待できます。

インスリンの合成に欠かすことのできない成分であるナイアシンと同時に摂取することにより、より血糖値を正常に保つ働きに期待できると言われています。

クロムを多く含む食品。

ひじき、わかめ、チーズ、あなご、あさり、そばなどに多く含まれています。

欠乏症や過剰症。

1日の推奨摂取量は成人男性で40μg、成人女性で30μgで、不足すると、インスリン感受性の低下や末梢神経障害などが起こると言われています。

通常の食事から摂取されるクロムは毒性が低く吸収率も低いため、過剰症が問題となることがあまりありませんが、ピコリン酸クロム600μg/日以上の摂取で腎不全を起こした病例があります。

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