効果や副作用を解説(グリシン)。

食品添加物としても知られており、睡眠の質を向上させる効果に期待されサプリメントでも注目を集めています。
グリシンとは、アミノ酸の1種で、体内では神経伝達物質やコラーゲンの生成に深く関与するアミノ酸として活躍しています。
グリココルとの別名を持つグリシンは、タンパク質を構成するアミノ酸の中で最も単純な構造式を持っており、体内ではセリンから生合成が可能です。

グリシンの効果を解説。

もっとも代表的なグリシンの役割は、睡眠レベルをアップして睡眠の質を高めることです。
睡眠は、心身の疲労回復や免疫機能の向上、病気等の治癒促進など体内での様々な重要な働きを支えていますので、睡眠の質を高めることは、これらの向上にも繋がるのです。
睡眠への効果とは、グリシンが末梢血流を増加させて、熱放散を促し、深部体温を低下させる作用を持っている為に生まれています。
また、ノンレム睡眠(深い睡眠)への移行をスムーズに行い、素早く脳に休息を与えてくれるとされています。

グリシンは神経伝達物質としてGABA(ギャバ)と同じ精神安定効果を持っていますので、興奮した神経を安定させたり、ストレスを和らげる作用もあります。

アミノ酸の1種としてグリシンは、コラーゲンの生成にも深く関与しています。
グリシンは、コラーゲンを生成するアミノ酸の1/3を占めているだけでなく、成長ホルモンの分泌を促す作用もありますので、美容効果にも注目されています。

グリシンの有効性。

一部ではありますが紹介します。
『独立行政法人−国立健康・栄養研究所−』より記事を転記しています。

・下肢潰瘍に対して外用で有効性が示唆されている。
・統合失調症に対して有効性が示唆されている。
・発作に対して有効性が示唆されている。
・予備的な知見によると、経口摂取で記憶が改善するという報告がある。
・予備的な知見によると、経口摂取で3-ホスホグリセレートデヒドロゲナーゼ(3-PGDH)欠損症患者の痙れんを軽減するという報告がある。

グリシンを多く含む食品。

牛・豚・鶏などの肉類やホタテ・エビ・カニなどに含まれています。

欠乏症や過剰症、副作用。

1日の目安量や推奨摂取量は、明確ではありませんが、不足すると、コラーゲン生成が低下し、関節痛や肌トラブルなどのが起こりやすくなってしまいます。

また、1日の上限量についても、明確ではありません。

グリシンは、副作用が殆どなく、かなり安全性が高いと考えられていますが、悪心、嘔吐、上部消化管の不調、軽度の鎮静がまれに報告されています。

摂取時の注意点。

クロザピンを投与中の統合失調症の患者で症状が悪化する場合があります。

グリシン関連サイト紹介。

睡眠の質を向上させるだけでなく、美容やストレスの緩和にも効果を持つグリシンに関するサイトなどをこちらに紹介しています。

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