効果や食品を解説（アミノ酸）。

アミノ酸の様々な効果を解説。

筋肉の増強は、トレーニングで破壊された筋細胞が再び回復するときに、以前よりも強くなっていくものです。これらの筋肉の原料であるＢＣＡＡと呼ばれるアミノ酸（ロイシン、イソロイシン、バリン）を多くとることよって、筋肉の増強を助けることができます。
また、スポーツ時（特に運動直後３０分以内）に摂取することにより、疲労物質である乳酸を抑える効果などもあるので、筋肉痛を引き起こしにくくなります。
運動選手にとって大事な栄養素などで、サプリメントをはじめ、飲料などにも使用されています。

脳細胞は、年齢を重ねていくたびに毎日減少し、記憶力も低下していきますが、ブレーンアミノ酸と呼ばれアミノ酸（ロイシン、バリン、イソロイシン、アルギニン、グルタミン酸、セリン）は脳内の神経細胞やＤＨＡなどの材料となり、集中力の向上や記憶力の低下を防ぐと言われています。

燃焼系アミノ酸と呼ばれるアミノ酸（リジン、アラニン、プロリン、アルギニン）には、脂肪を分解するリパーゼという酵素を活性化させる働きがあります。
この酵素が活発に働くことで、体脂肪がエネルギーとなって燃焼され、脂肪を燃やしやすい体質がつくられます。

アミノ酸は肌細胞の材料となったり、新陳代謝を活発化させる働きがありますので、お肌のターンオーバー効果により、美肌効果に役立ちます。

上手に摂取するために。

コラーゲンの生成のため、アミノ酸をビタミンＣや亜鉛と同時に摂取しましょう。
ビタミンＢ群（特にビタミンＢ２）は、アミノ酸の代謝に重要な働きをしています。
必須アミノ酸のリジンは、カルシウムの吸収を助けます。

アミノ酸の種類。

必須アミノ酸はロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、リジン、ヒスチジンの９種類です。

非必須アミノ酸はグリシン、セリンバリン、グルタミン、グルタミン酸、プロリン、チロシン、システイン、 アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、アルギニンの１１種類です。

欠乏症や過剰症。

不足すると、肌荒れを生じたり、肝機能が低下したりするなど様々な不調をきたす原因となります。
また、アミノ酸は体を構成する元となるものですので、極端なことを言えば生きていけなくなってしまいます。

現在のところ、厚生労働省などの文献には１日の目安量や上限量などの記載はありませんが、特定の疾病をお持ちの方は症状を悪化させる可能性があると言われていますので、大量に摂取する必要がある場合には、医師との相談の上で摂取して下さい。
また、アミノ酸には天然のＬ体と合成のＤ体があり、体の細胞の材料になるのはＬ体だけです。合成アミノ酸はエネルギーとして消費されるだけで、過剰摂取は「太る」原因になると言われています。