効果や食品を解説(カルシウム)。

元素記号(Ca)で、古代から利用されてきたミネラルです。
骨粗鬆症の予防にとても大事なことで有名ですが、健康な骨や歯を作るだけでなく、精神の安定などの働きも持っています。

カルシウムの様々な効果を解説。

もっとも、代表的な働きは、骨や歯の形成を行い骨粗鬆症の予防に役立つことです。
骨はカルシウムの貯蔵庫としての役割も持っており、血中カルシウム濃度が減少すると、それを補うために骨から供給し、結果、骨密度が減少し骨粗鬆症になってしまうのです。

筋肉細胞にとって潤滑油のような役割を持っていますので、不足すると、筋肉が痙攣を起こしたり、硬直しやすくなりますので、運動などをしている方には特に大事な栄養素です。

高血圧は、主に塩分の過剰摂取が原因だと言われていますが、実はカルシウムが不足することでも高血圧を引き起こす原因となることが言われています。
これは、血液中のカルシウム濃度をあげようとして、副甲状腺ホルモンなどが働きだし、心臓や血管の収縮を助長することで血圧の上昇に関与するからです。
つまり、高血圧の予防にも大事なのです。

神経の伝達機能及び興奮の抑制などの役割を持っていますので、 不足すると、感情のコントロールがみだれ、イライラの原因となります。

脂肪の吸収を妨害する働きを持っていることからダイエットに効果があると言えますが、生活習慣病予防にも大事です。
ダイエット中は、食事制限でカルシウムが不足しやすくなるのでご注意下さい。

崇城大大学院の研究チームにより、胃がん、大腸がん、肝臓がんの3種の細胞にカルシウムイオンを加える実験を実施し、がんの治療にカルシウムが役立つ可能性があることを細胞レベルの実験で確認されています。

妊娠すると、お腹の赤ちゃんは胎盤を通して母体からカルシウムを受け取り、骨や歯を作りますので、葉酸や亜鉛などと同様に妊娠期に大事なミネラルです。

上手に摂取するために。

マグネシウムとはとても深い関係にあり、カルシウムの持つ骨、筋肉、血圧への効果もマグネシウムがあってはじめて上手に行えますので、いっしょに摂取する必要があります。
亜鉛は、カルシウムを脳へ運ぶ役割を持っています。

カルシウムを多く含む食品。

牛乳、ヨーグルト、チーズ、こまつ菜、大根の葉、ひじきなどに多く含まれています。

欠乏症や過剰症。

1日の目標量600mgで、不足すると骨や歯の軟化、成長不良、骨粗鬆症などを引き起こしたり、脳神経・腎細胞などの組織呼吸を低下させると言われています。
また、神経が過敏になり、精神面に支障をきすと言われています。

1日の上限量は2,300mgです。
カルシウムは、摂取量が増えると吸収率が低下し、摂取量が減ると吸収率が高まります。
しかし、吸収率が低下するとはいえ,摂取量が増えると体内への吸収量も増えますので、通常は骨形成が進み、常に血液中のカルシウム濃度を一定に保つ調節機能が働きます。
この調節機能を上回る量を摂取した場合に過剰摂取となり、尿路結石、ミルクアルカリ症候群などが起こると言われています。

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